まずはX2-WEST第1節その他の結果。
ホークアイは終盤に突き放してクラブベアーズを、
J-Starsはゴールデンファイターズをそれぞれ24-0で破りました。

J-Starsのスタンドがお客さんもいい感じで集まって、
今のX2-WESTではいろいろ一つ抜けた存在かなぁ、と思います。

では、昨日の続きを。

(昨日の続きです)
スタッツを見ると獲得ヤード、所有時間など主要な数字で圧倒されたSW。
ただ、おそらくは試合前に描いたプラン通りの先行逃げ切りかと。

その中で最大の要因となったのは、ディフェンスの踏ん張り。
圧倒的に攻められながらも、ついに一度もリードを許すことはありませんでした。
特に2Q半ばまでの押し込まれた時間帯にタッチダウンを許すことなく、
レッドゾーン内での4thギャンブルも止めきって。
#6松本のリターンTDで2ポゼッション差にできたのが大きかった。

それにおいて大きかったのは、ラン守備の頑張りである。
豊田攻撃に328ヤードもの獲得を許しますが、
ラン喪失は24回で57ヤード。ランでのダウン更新を許したのはわずか1回。
過去の豊田戦では相手大型OLの圧力に負け中央ランも止まってなかったが、
#99河本・#91稲垣らDL陣がライン戦で負けず中央ランを潰し、
相手のジョーカー#2高橋のオープンもLBDB陣が素早く上がり対応。
ことに復帰の#22加藤・コーチから選手登録となった#9東元ら、
この秋から戦列に加わったLB陣の集まりが豊田ランを封じ込め、
今までと違う展開を呼びました。

攻撃面では、ポイントを絞って展開してきたなぁ、と。
前後半の最初のドライブで得点を奪っているのはおそらく狙い通り。
ことに得点を奪ったプレーはあまり展開したことのないプレーだ。
そしてごり押しのランでダウン更新を積み重ね、
5分以上を消費し勝利をぐっと引きよせた4Qのドライブ。
自分の記憶が確かなら、SWはこの3ポゼッション以外は、
ダウン更新は1回くらいしかないのではないだろうか。

あとは、恐れていたターンオーバーからFGで加点された後に飛び出した、
#6松本のリターンタッチダウンも大きかった。
試合展開的には直後に豊田にやり返されてしまったけど。
「SWの形」を秋一発目に展開できた意義は大きい。
春が全然だめだっただけに、ね。

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ただ。試合運びで勝ったのは確かではあるが。
それは「相対的に豊田よりうまく運べた」というだけであって。

「今後も接戦をものにしていきたいチーム」としては。
この試合のSWの試合運びは決してほめられたものではない。

TFPのキックを決めてれば最後豊田にFG蹴られなくて済んだ。
4Qロングドライブで時間消費した直後、
「時間をかけさせればある意味失点OK」な局面で、
一発ロングパスをいきなり決められるとか。
相手にタイムアウトがない局面でランを選択したのに外に出るとか。

一歩間違えばそれだけで敗因になることをやってしまっている。
今回は致命傷にならなかったけど、次は致命傷になってもおかしくない。

攻守に課題はいろいろだが、
チームの勝つ形を考えればここが一番デリケートになってほしいところだ。

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とはいえ、過去2度負けている豊田に競り勝って白星発進できたのは何より!
次はゴールデンファイターズ戦。
一筋縄ではいかない相手な気もするが、ぜひ連勝を。