サイドワインダーズ7-7クラブホークアイ

ゴールデンファイターズ16-6キリックス豊田ブルファイターズ
富士ゼロックスJ-Stars30-0大阪ガススカンクス

サイドワインダーズは残り2秒で得た約40ヤードのFGを決めきれずドロー。
キリックス豊田が敗れて全勝チームは消失。
2勝1敗で3チームが並び、さらに1勝1敗1分けの2チームにも、
他力本願ながら優勝の可能性が残るという大混戦ぶりとなりました。


さすがすぎます、X2WEST。

状況をまとめておきます。
現在2勝1敗で並ぶのがゴールデンファイターズ、
富士ゼロックスJ-Stars、キリックス豊田の3チーム。
この3チームはすでに直接対決を終えています。

第1節 キリックス豊田14-7J-Stars
第2節 J-Stars14-13ゴールデンファイターズ
第3節 ゴールデンファイターズ16-6キリックス豊田

3チーム1勝1敗の3すくみ。当該チーム間得失点差は、
ゴールデンファイターズ+9、キリックス豊田-3、J-Stars-6
よって、自力優勝があるのは実はゴールデンファイターズのみ。
第2節逆転された後のラストのJ-Starsの攻撃を食い止めたゴールデンファイターズ。
ここでそれが生きている格好です。

まず優先は当該チーム間の勝敗であることから、
キリックス豊田の逆転にはゴールデンファイターズの敗戦が、
J-Starsの逆転にはキリックス豊田の敗戦が、それぞれ必要となります。

で。第3節引き分けた2チームですが。
サイドワインダーズはJ-Starsとキリックス豊田戦が残り、
ホークアイはゴールデンファイターズとJ-Stars戦がそれぞれ残る状況。
残り2節の連勝は最低条件。その上で、
サイドワインダーズの逆転にはゴールデンファイターズの敗戦が。
ホークアイの逆転にはキリックス豊田の敗戦が、
それぞれ必要となります。

で。それを両チームが満たした場合は、
当該チーム間では決着つかないので、確かリーグ戦内の得失点差、
じゃなかったかな?

まぁ、第4節終わってからもうちょっとはっきりとした答えが出るでしょう。

 
さて、サイドワインダーズ観戦記。

試合が終わって、もう何も考えられん感じでした。
もう魂が口から飛んで行って、王子の上空を成仏できずに回ってる。
そんな感じでした。

最後のFGまでの持って行き方は、
時間消費の面でも必要な距離を稼ぐ意味でもほぼ完璧でした。
4thギャンブルも、#7村上が#4国府にパスを通しつなぎました。
春までだったらあのパスはきっと決まってない。 

あの流れを作っておいて、勝てないとかなんやねん。
そう思うと、なんと言ったらいいのか。

ただ。FG外した。これが勝てなかった要因ではありません。

そもそも。この試合の展開から行けば。
残り2秒でFGに勝敗を託すこと自体がおかしいわけです。
もっと前に試合を決めれる場所はたくさんあったんです。

先に書いておきますと、
この試合のサイドワインダーズは無策ではなかった。
それどころか、意図を感じられる攻撃に守備。
そこまで!を感じさせる選手起用。
勝ちたい!ってのを凄く感じさせるところが多々あって。

具体的に書くと、一番はまったのが#76島倉のDT起用。
これにより中央のライン戦はほぼ制圧していました。
ホークアイQB#3山口のオープンにも非常によく追いかけていた。
一番警戒すべき#3山口のスクランブルも、
完封とまでは行かないが、チーム全体で独走するスペースを与えず、
大怪我をすることなく包み込んで守れていました。

オフェンスでは横にストレッチを丁寧にしようとしてました。
何がしたい、ってのは一番伝わってきました。
ショートパスの精度も今年では一番でした。
スタミナに不安のある#1大丸のキャリーを増やしたところとか、
さらに#6松本の久々のレシーバー起用とか。
主将はリターンもいつも以上の粘り腰を見せてくれました。

寺田スペシャルもいいところできれいに決まりましたなー。
あれだけドフリーやったんはびっくりでしたが。
それをTDにつなげることができて良かったです。

勝つ!という取り組みは凄く感じられた。
一つ間違うと次戦以降苦しくなりかねないリスクも負ってました。
個の能力で少し相手が上かなーとは思ってましたが、
決して勝てない力関係でもなく、
今回はひいき目抜きで準備勝ちはしてたはず。

それだけに、これで勝てないんや・・・ってのがショックなわけです。

最大の要因は、勝つチャンスの局面をことごとく逃してること。

試合の入りは素晴らしかったわけです。
#6松本のリターンでいいところ取って、
#18寺田のパントで相手をゴール前1ヤードにして、
3&outで仕留めて、パントリターン時にパーソナルファウルゲットして、。
敵陣30ヤード付近のオフェンススタート。
まずここで先制できないのは痛かった。

でもその後にもモメンタム鷲掴みのチャンスありました。
相手自陣深くのパント時にスナップがホームラン。
けど、タックルできずに蹴られて結局自陣スタートのオフェンスになったり。
相手のオプションピッチが乱れて転々としたが、
押さえきれず外に出してしまったり。
強いチームは絶対こんなとこ逃しませんよね??

スタッツ上で勝てなかった要因を割り出した時に。
やはり8回58ヤード罰退の反則が一つあげられるけど。
その中でも痛恨中の痛恨は、
同点にされたシリーズのゴール前での2度にわたるパーソナルファウル。

確かにあの時はドライブはされてた。4thギャンブルも相手が良かったとは思う。
けど、あのゴール前は止まってた。エンドゾーン死守で勝ち切れてた。
どうしてわざわざ自分たちで苦しい状況作るのか。
あれでは相手にタッチダウン差し上げたのと変わらない。

最近は守備のナイスプレーをパーソナルファウルで潰すことが多いけど。
あれは本当に勘弁してほしい。

局面で言うとそんな所。あと全体的な印象で書くと。

オフェンスも準備してきたこととか意図とか。
ホント今季一番だったとは思うのですが。
痛かったのは横にストレッチしたいプレーの時に。
相手の上がりに迷いがないため、あまりゲインを奪えなかったこと。
そもそも奥に脅威がないから、迷う要素は少ないかもですが。
1Qに繰り出したスイープパスなんかはそれを狙ったのでしょうが、
3rdロングだったこともあって、きっちり付かれてたし。

あとは、1st10で取る時はあっさり取れるけど、
なんかあまりゲインできずに2nd8とか残る局面が多かった気が。
そうなるとプレー選択の幅も狭まるし。
1stダウンで4ヤード取るプレーがもっとほしい。

守備面で言うと。
#3山口の封じ込めはある程度成功を収めた。
ただ、捕まえられたかっていうと、それはできてない。
スクランブルを警戒して包囲網を敷いたのは確かだが、
それを狭めて仕留める力は足りてなかった。
QBサックはほとんどなかったはず。

そんなこんなが積み重なって、勝ちきることができなかった。
勝利の女神を捕まえられなかったという点において、
これだけ逃したら負けていてもおかしくなかったけど、
ホークアイもモメンタムを掴みきることはできなかったのに助けられた。

観戦仲間曰く、「勝利の女神は3連休中」

さもありなん。

次は、富士ゼロックスJ-Stars。
初戦の敗戦からやはり立て直してきた強豪。
昨年は接戦を演じたが、その気分でいると今回はやられるでしょう。

あと3週間。
今回より積み重ねたものを。

まだやれるはず。
その先に、勝つチャンスは巡ってくるはず。

今度こそ、勝利をわが手に。