それでは、SWの春3試合を見た感想など。

今年は危ない。このままでは危ない。
不安感を煽っても仕方ないけど、でもホンマに危ない。

3月の京都工繊大戦、及び5月のグリーンボウルチャレンジ2試合。
大きな問題点と思われるのは2つ。

一つは、「チームの形」「我らかく闘う」みたいな部分が感じられなかったこと。

もう一つは、3試合を通じて、チームの課題に対するアプローチというか、
春を通じて仕上がりの進捗具合がまるで感じられなかったこと。

この二つが一番顕著に出たのが、キッキングのリターン。
名古屋戦でも、キックオフリターンの目測を誤り、相手に抑えられてしまった。
(相手反則により事なきを得ましたが…)
まぁこの日は風が強かったから…はあるかも。
※ただ、追いかける展開で、強風の中の風上キックオフ。
 しっかりキャッチして攻撃を始めたかったところだ。

で、今回もパントのフェアキャッチの目測を誤って、
10ヤード以上は後方のフィールドポジションでの攻撃開始となった。

この数年のSWの勝ちパターンは、キックオフにせよパントにせよ、
リターンをどこまで出せるかにかかっている。
攻撃のドライブ力の弱さをここで補っていると言って過言ではない。
名古屋戦の終盤などはリターンからチャンスを作っているし、
キッキングなしで、7点しか取れなかった京都工繊戦などは、
SWの得点力に対するリターンの依存度の高さを表しているのかも。

その意味において、相手に抑えられるのなら仕方ないにせよ、
自分たちのミスでリターンできない状況を作っては、
SWの試合運び、ができるわけもない。

今のSWのチームの形、を考えれば。
まず改善すべきはこの部分かもしれない。


次、オフェンス。この3試合を通じ、ランでもパスでも、
「このプレーなら出そう」というプレーは感じられなかった。
春はチームの基礎を固める時期。凝ったプレーをする必要はないのだけど。
でもその「基礎」というかベースになるプレーは一体どれ?

クイックヒット重視のオフェンスから切り替えた2010年以来、
SW攻撃のベースとなっていたのは、
#1大丸#2山地#29高見といったRB陣を走らせるゾーンプレーだった。
今年はここに#33西村も加わり、RB陣の層は厚くなっている。

が…この2試合。ラン獲得は18回26ヤード、18回7ヤード。
その影響もあって、TIME OF POSSESSIONは2試合とも18分台…。
X公式のスタッツ。SWのTIME OF POSSESSIONは18分ですよね??
その2つでは足して1試合分になりません!せめてそれくらいの検算はしてください!

で、もう一つの課題。現状「ゲームブレイク」できるプレーがないのです。
一昨年は3部だったので、大丸らが走るだけでブレイクできた。
昨年はそこまで甘くないものの、WR立石という個の能力でブレイクできる選手がいた。

1回4ヤードを積み重ねて行けばエンドゾーンに届く。
確かにそうだが、現実問題としてそれはオフェンスにも消耗を強いる。
時間のみ使いたいときならともかく、ドライブを完成するにあたり、
どこかでブレイクできるプレーは必要で。

今年は、ランアフターキャッチでファンタジーを起こせる立石はいない。
代わりに加入の#15大橋は堅実なキャッチが魅力ですでに大きな戦力で、
レシーブ力だけなら立石の穴は埋めて余りある。
がしかし、選手の個性の問題で、彼はファンタジーを起こすタイプの選手ではない。
(秋で彼がブレイクしまくったら…その時はゴメンナサイ祭り発動で)

というより、個の能力でしかブレイクできないのなら。
その個が抑え込まれたらブレイクできないままとなる。

チーム全体でブレイクする力を。
今のチームの陣容、大型化が進んでいるOL陣。
ブレイクをどこで狙いに行きやすいかは一目瞭然。

そこを磨くことが、ベースの確立+ブレイクの武器を持つことになる。
止まらないランプレーが、秋は見たい。


最後ディフェンス面。
ここは2試合、立ち上がりの苦しい展開から持ち直す、
アジャスト能力の高さは見せてくれた。

ただ…相手に「力で解決」の展開にされると持ちこたえられない。
名古屋戦の最後のタッチダウンしかり、J-Stars戦の4Qしかり。
もうここはSW守備の5年来の泣き所ではあるのだけど。

ある意味チームのベースが一番できているのはディフェンスで。
なので修正がきくんだろうけど。
ただ力勝負されると修正もへったくれもないところがある。
ここを秋にどこまで改善できるか。

最後に…昨年のこの時期と比べると。
昨年は春の初戦が5月の下旬の和光戦。
このときも内容面は「あちゃー」ってな感じで。

けど、6月の3試合で仕上がってきており、
最期の光生トヨタ戦はターンオーバー連発で敗れたものの、
攻撃面に関しては秋に向けての手ごたえはあった。

内容的には、昨年の春よりいいのかもしれない。

だが。今年はグリーンボウルチャレンジで日程は1ヶ月早い状況で。
試合に対するアプローチと意識が遅れてるのではないかと思うのだ。

思えばこの日の第2試合で見た西宮ブルーインズは、
攻撃面ですでに昨年秋を上回っている仕上がりを見せている。
名古屋も敗れたとはいえ前回のSW戦より仕上がりはいいように感じた。
J-Starsも後半はQBを#8杉谷にほぼ固定して勝つ試合をしてきた。

SWの試合に合わせた調整遅れはひときわ目立つ。

年間のスケジュールからいえば問題ない、のかもしれない。
であれば、それを秋に証明してほしい。

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春の試合を通じて、課題噴出のSW。
これをどう生かしていくのかは、自分達次第。
目指すは秋の2部優勝と入れ替え戦勝利のみ―――。